同じメニューであっても、ランチはディナータイムよりも安く食べられる事が多いです。
今日はその理由について考えてみました。
安定した需要と、高い回転率
ランチの特徴を考えて、真っ先に思いついたのがこれでした。
食事は生きる上で欠かせないので、近辺の労働者の数だけ、安定した潜在需要があります。
また昼休憩は45分~1時間程度なので回転率が非常に良いです。
ランチが安い料金に設定されている一番の理由はこれでしょう。
多くの需要があり、回転率が良いとなれば、多少価格を下げても利益を確保できるようになります。
逆に言えば競合店も価格を下げてきますので、下げなければ対抗できない、とも言えます。
オペレーションの効率化
安定した需要と高い回転率から、オペレーションを効率化しやすくなります。
一番分かりやすいのは作り置きで、午前中に調理をしておいてランチタイムにはカフェテリア形式で出すだけです。
また作りたてを提供する店でも、客数が多ければメニューが被りやすく、まとめて調理しやすくなるでしょう。
まとめて調理しやすくするためにメニューを絞ったり、調理に時間のかかるメニューはランチから外すことで効率化できます。
またアルバイトなどスタッフの人数も計算しやすくなるのが嬉しい点でしょう。
外食産業の売上は時期やイベント、天候などに左右されやすいですが、その中でもランチはディナーに比べれば影響が小さいといえます。
宣伝効果がある
ランチでお店を認知してもらい、ディナータイムに来てもらうための宣伝の役割も果たしています。
一般的に同一メニューでもディナーはランチよりも料金が高い、すなわち利益率が高いことになります。
極端な話、仮にランチで利益が0だとしても、ディナーに来てもらえればトータルでは利益が伸びることになります。