2017年6月16日(金)、NTTデータイントラマートの株主総会に行ってきました。
株主総会の雰囲気
出席者は40人~50人程度でした。
先期の業績や今後の事業方針について説明があった後、質疑応答、採決となりました。
質疑応答ではとある株主と社長・役員の間で激しい問答(?)がありましたが、それ以外は特に問題なく進みました。
質疑応答
質疑応答はおおよそ以下のような内容でした。
- Q1-1:ライバル企業はどこか?またライバル企業との違いはどこにあるか?
業務プロセス管理という市場で、これまではIBMやOracleなどの海外大手が強かった。
それらは高額であったのに対し、NTTデータイントラマートは低コストで柔軟性のあるものを提供している。 - Q1-2:日本企業のライバル企業はないのか?
日立や富士通もやっている。
しかしNTTデータイントラマートはパートナー企業200社近くの販売網があり、オープンである点が異なる。 - Q2:株価が下がりっぱなし。働き方改革を謳っていたが、仕事をシンプルにすればできることでは?もっと先進的で将来性や夢のある事業をやるべきでは?
(ありきたりな回答でした) - Q3:パッケージは自社開発だったと思うが、その長期的なありかたについて。労働時間や、今後の将来的な体制、戦略など。
これまではノウハウを蓄積するために自社開発を行ってきたが、技術力のある会社とは提携していきたいと考えている。
また、パッケージ開発ではリリースの時期を自分たちで決められるため、労働時間をコントロールしやすい状況となっている。 - Q4:働き方改革として提案しているが、自社はどうなのか?社内の36協定や残業時間実績など。
まずフレックス制度を適用している他、次世代育成のための時短勤務なども整えており、在宅勤務についても試行している。
36協定については昨年が70時間上限、今年が80時間上限としている。
残業時間は部門によってばらつきがあるが、平均すると40~50時間程度。
(※後で補足:7.5時間勤務を標準労働時間としているので、8時間で換算すると残業時間は30時間前後) - Q5:将来、東証2部や1部を目指すのか?
(聞き逃してしまいましたが、ありきたりな回答だったと思います)
Q2についてはいろいろな見方がありそうですが、私は地味ではあるものの十分価値のある事業だと思います。
ワークフローを自分で定義できるようなシステムは安価にシステムを内製できるような効果があります。
それにパッケージ開発は非常に利益率が良いので、拡大するほど大きな利益が見込めます。
Q2、Q4は同一の方で、Q5の方の後にも質問(というかクレーム?)がありました。
Q4の回答の後で他の人を指名したことへの謝罪要求、働き方改革を謳っているならまず自社からやるべき、残業時間を40~50時間と言った後で30時間前後と訂正したことについての叱責、などなど。
「働き方改革を謳っているなら自社からやるべき」という点だけは心の中で賛同してしまいましたが(笑)、ほとんどは理不尽な文句を付けているだけのように見えました。
お土産
アンリ・シャルパンティエのお菓子をいただきました。
所感
業績の説明においても、個人的には収穫がありました。
サービス事業で得られたノウハウを元にパッケージ化を行っているのは、あまりよく分かっていませんでした。
パッケージ事業の営業利益率は30%、サービス事業の営業利益率が5%程度、全体としては10%強の営業利益率です。
しかし、サービス事業あってこそのパッケージ事業の営業利益率が実現されているのだということを理解しました。
総合評価としては、今後も一定の業績拡大は見込めそうだという印象を持ちました。
ただし市場自体が目新しいわけではないため、どこまで拡大できるかが課題となりそうです。