2017年3月24日(金)、バリューコマースの株主総会に行ってきました。
株主総会の雰囲気
出席者は70人~80人程度でした。
質問もいくつかあり、特にCRMのヤフーショッピングとの連携について不満のある株主が多そうでした。
雰囲気は穏便で、特に問題なく終了しました。
質疑応答
質疑応答はおおよそ以下のような内容でした。
- Q1-1:ヤフーショッピングとの連携に期待していたが、決算がひどい。
CRM事業のヤフーショッピングとの連携は9月からのスタートとなり、決算への影響が小さくなった。
この点については申し訳ないと感じている。 - Q1-2:ヤフーショッピングの34万店のうち、8000店しか導入していないことに驚き
小さい事業者には設定方法などのハードルが高いのも事実。
そういった操作性については今後改善していきたい。 - Q2-1:投資有価証券の評価損があるが、これは今後も持ち続けるのか?
メディアパートナーの有望顧客と中長期的な取引を続けていくために持っている。
今後も継続して議論していきたいが、基本的には持ち続ける方針。
なお、株価自体は戻ってきている。 - Q2-2:投資事業組合運用損との違いは?
こちらはファンドをアメリカに持っている。
シリコンバレーから有力ビジネスを見つけてくるためのもの。
(ちょっとよく分かりませんでした…) - Q3:中期計画があれば教えて欲しい
常にアップデートし、見直しを続けている。
状況が変わっており、株主に最新の情報が伝えられていないので、見直して開示していきたい。 - Q4-1:ヤフーショッピングとの連携はどのように進めていくのか?
CRMについて、特にシステムの操作性改善を進めていきたい。
(アフィリエイトにも言及がありましたが、メモできませんでした。今まで通りのような内容だったと思います。) - Q4-2:CRM事業について、見通しとしては上がっていくのか?
まずは店が時間をかけずに売上を向上させ、その分だけ他のことに時間をかけられるようにしたい。
(あまり回答になっていなかったような気がします。) - Q5:子会社のバリューコマース・コリア・リミテッドの状況や業績は?
2000年8月に設立したが、営業活動はしていない。
新規事業で韓国で展開するための拠点として存在している。
Q1-1, Q1-2については、個人的にはむしろ想定通りのような印象でした。
こういったシステムはいきなり完璧なものが作れるわけではなく、運用しながら顧客の声を聞いて改善していくものだと思います。
なお、Web上で少し調べた所、以下のような情報を見つけました。
2016年8月時点で約1万店が対象だったということは、かなりの店舗で導入が進んでいるように思います。
「STORE’s R∞」は「PRオプション」の特典として提供する。利用できる店舗は、「PRオプション」の全商品設定が必要になる。
PRオプションとは……モール内商品検索の結果画面や買い物カゴページ内などさまざまなページに商品をレコメンドとして掲載する広告商品。コンバージョン課金(実売後に広告料を徴収する方式)で出店者が商品別または全商品に対して0.1%刻みで1~15%の料率を設定で入札できる。
「PRオプション」は現状、全店舗が利用できるわけではない。「一定以上の売り上げ実績のある店舗というのが第一の条件」(ヤフー)のほか、さまざまな条件をもとに利用できる店舗を制限している。
ヤフーによると出稿可能店舗数は、3月末時点で約6000店舗、8月現在で約1万店舗が対象になっているという。
「Yahoo!ショッピング」が店舗に提供するリピート&優良顧客獲得の施策「STORE’s R∞(アールエイト)」を解説
こうしたことを踏まえれば、これだけの期間で8000店も導入してくれたことは大きな成果とも言えそうです。
一方、潜在顧客がどれくらい残っているのかが気になります。
お土産
今治タオルをいただきました。
所感
CRM事業についてはイマイチな印象の方が多そうでしたが、個人的にはそこまで悪くないと感じました。
ただこれからどれだけ伸ばしていけるか、特に今年でどれだけの売上が伸びるかが重要だと思います。
3月24日現在の株価は432円で、予想配当利回りは1.62%です。
以前よりちょっと株価が上がっていること、経済の先行きが不透明であることを踏まえ、350円程度に下がったら買い増ししようと思います。