2016年9月28日に開催された株主総会に行ってきました。
おそらく参加者は50人~100人程度だと思います。
経営報告会
株主総会の前に経営報告会が開催され、事業説明の後に質疑応答がありました。
私は時間の都合が合わず、残念ながら途中からの出席になってしまいました。
質疑応答
いろいろと面白いお話が聞けたのは収穫でした。
個人的にはQ4, Q8, Q13辺りが面白かったですね。(あまりきれいにメモが取れていない部分もありますが…)
- Q1: 安定株主について
安定株主はいない。 - Q2: 来期は利益が落ちるとのことだが、ソフトウェアの減損による純利益への影響はないのか?
来期の利益減少はプロモーションコストによるもの。
現在ソフトウェア資産は5億あり、5年間での償却。減損予定はない。 - Q3: アプリのダウンロード数などのKPIは?
KPIの重要性は認識している。
バスもりナビは費用対効果は測定している。
支払秘書はまず提携先を探してメリットを分け合うことを考えている。 - Q4: バスもりナビのてごたえとは?
コンビニの出納代行では、警察などから求められた場合には開示できるよう、保存する必要がある。
これには毎年数億円かかっている。 - Q5: 地域貢献活動について
奨学金は北海道新聞社が運営しており、そちらに寄付している。
北海道発の企業として、地域に恩返ししている。 - Q6: 取締役について
銀行の方は、ペイジーとつなぐときのきっかけになった人。金融に詳しい人は必要。
NTTアドバンステクノロジーの方は技術力の底上げに向けて業務に携わっている。 - Q7: 大規模障害による取引の打ち切りなどはあったか?
直接の取引先では、なかった。
ただしOEM供給している取引先があり、そちらではあった。 - Q8: 買収防衛策の非継続の理由は?
機関投資家からはやめて欲しいと言われていた。
社長自身は継続賛成だったが、取締役会は民主主義(多数決)で決めており非継続となった。 - Q9: 海外展開はどうなったのか?
ビジネスの展開だけでなく、オフショア開発やメンテなども視野に入れてベトナムに行った。
しかしベトナムでは既に同様の枠組みが存在していた。 - Q10: バスもりの使い勝手について
貴重な意見として受け止め、改善していく。 - Q11: ベンチャーキャピタルについて
決済を深掘りするような事業について支援していく。 - Q12: 販売管理費の増加はプロモーション費用?開発費用?
両方。プロモーションコストは半分強程度。
開発については外注していないことが開発費を抑えられる強み。
プロモーションコストについては、プロモーションをやめればコストは下がる。 - Q13: 出納代行について、同業他社との違いなど
電算システム社は紙が強い。
GMOペイメントゲートウェイ社はクレジットカードからスタートした会社で、直接は繋がっていない。
所感
今回の総会に出るまで大規模障害の話はあまり把握していなかったのですが、思っていたよりもインフラに不安があることが分かりました。
これが改善できなければシステムをスケールアウトしていくことも難しくなったり、取引を打ち切られる可能性もありますので、この点はリスクだと感じました。
現状の配当利回りやキャッシュフローは非常に良いこと、そしてコンビニ決済により一定の収益は継続的に確保できると思われます。
しかし、今後力を入れていくバスもりナビや支払秘書に関しては、あまりうまくいきそうなイメージが掴めませんでした。
今の株価で買い増しするのはちょっと厳しいですが、当面は配当利回りが支えてくれるのではと思います。