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個人の労働時間・自由時間と、労働時間の相場

個人の労働時間・自由時間と、労働時間の相場 published on

ビジネスモデルにおいて時間やお金は非常に重要な概念です。
今回は一個人の人生を充実させるという観点から、個人の労働時間や自由時間について注目してみました。

一ヶ月の労働時間と自由時間

はじめに、一ヶ月の労働時間や自由時間がどのくらいあるのかを計算してみます。
1年は365日ですので、ここではざっくり1月=30日=720時間とします。
それではこの中から、一個人にどれだけの自由時間があるのかを見てみましょう。

日常生活にかかる時間

まずは日常生活として必須の部分です。

  • 睡眠:1日7時間睡眠として、7×30=210時間
  • 食事:1日3食、1食1時間として、3×30=90時間
  • 風呂など:1日1時間として、1×30時間

以上から、日常生活にかかる時間は1日当たり11時間、1ヶ月では330時間となりました。
実に、半分近くの時間を費やしていることが分かります。
「ながら食事」をしたり、睡眠時間を削っている方もいるかもしれませんが、それでも多くの時間がかかっているはずです。

標準的な労働に関わる時間

次に標準的な労働時間ですが、まずは労働日数を計算してみます。
労働日数は会社や年度によってばらつきがありますが、おおよそ以下のようになります。

  • 土日:1年=52週間とすると、104日
  • 祝日:2017年を例とすると、16日
  • その他:夏季休暇、年末年始休暇、年次有給休暇など

おそらく年休まで含めると120日~140日辺りでばらつくと思います。
今回は計算しやすいように1年の労働日数を240日(1ヶ月当たり20日)として考えることにしました。

1ヶ月当たりの労働に関わる時間は、20日間で以下のようになります。

  • 労働:1日8時間として、8時間×20日=160時間
  • 通勤:片道30分として1日1時間、1時間×20日=20時間

以上から、労働に関わる時間は1日当たり9時間とすると、1ヶ月(20日)で180時間となりました。

自由時間と残業時間

さて、これまでに計算した日常生活と労働の時間を差し引くと、どれだけ残るでしょうか?
一ヶ月(720時間)-日常生活にかかる時間(330時間)-標準的な労働に関わる時間(180時間)=210時間残る計算となります。
この210時間の内訳は、平日と休日で以下のような内訳になります。

  • 平日:4時間×20日=80時間
  • 休日:13時間×10日=130時間

残業をすればするほど自由時間が圧迫されます。
当然のことなのですが、数字にするとどのくらいの自由時間が減っているか、分かりやすいですね。

労働時間と自由時間のまとめ

これまでに計算した時間の内訳を、図にまとめてみました。
横軸が30日、縦軸が24時間で、面積がそれぞれの時間になっています。

またこの結果から、以下のようなことが考えられます。

  • 残業なしでも、労働に関する時間と自由時間は同程度
  • 平日の残業時間が4時間を超えると、生活面に無理が出始める
  • 月の残業時間が80時間を超えると、休日にも勤務することになる可能性が高い
  • 自由時間を全て削っても、月の残業時間は200時間が限界。これ以上は確実に日常生活を削っている

ここまで書くと、就職活動中の学生さんでもイメージが湧きやすくなるのではないでしょうか。
ブラック企業の話は労働時間だけで一概に言えるものではありませんが、残業100時間や200時間がどれだけ過酷な環境かが伺えます。

そんな中、自由時間を確保することは心身の健康はもちろん、人生を充実させるために重要です。
残業時間が増えるということは自由時間が圧迫されるということであり、自由時間が買い取られているとも言えます。
ということで、次は労働時間の相場について算出してみました。

 

労働時間の相場

そもそも、人の時間はどのくらいの市場価値があるのでしょうか。
アルバイトの時は時給を意識した人も、社会人になると年収ばかりに意識が行く人も少なくないでしょう。
しかし自由時間の価値を判断するには、時給を把握しておくことが重要となります。
そこで、収入と労働時間から時給を換算する表を作ってみました。

個人的な肌感覚ではアルバイトだと1,000円前後ですが、正社員であれば時給1,500円~3,000円相当がボリュームゾーンかと思います。
しかし同じ時給であっても、表中のどの辺りに位置するのかによって考え方は変わります。

  • 右上寄り:長時間労働・低年収、ブラック企業?正社員よりもアルバイトの方が時給が良いかも…。時間を買うお金も少なく、転職も考えたほうがよさそうです。
  • 左上寄り:ワークライフバランスがよいです。あまり時間を買うことを意識しなくても、自由時間が多めです。
  • 右下寄り:時給は悪くありませんが、長時間労働です。多少効率が悪くても、積極的に時間を買ったほうが良さそうです。
  • 左下寄り:時給が非常に高いエリートですが、現実にはそうそういません。元々自由時間は多くありますが、さらに時間を買えます。

また、自身の時給を把握することで、時間を買うべきかどうかが瞬時に判断できるようになります。
例えば「残業なしで年収400万なら時給2,000円くらい」「1日10時間労働で年収600万なら、時給2,500円」というように時給が把握でき、「時給2,000円だから、1,000円で1時間節約できるなら買おうかな」という判断ができます。
この他、転職する際の判断材料として「転職によって年収が60万増えても、1日の労働時間が1時間増えたら時給は変わらない」という使い方もできるでしょう。
時給だけで職を選ぶわけではありませんが、転職する前に把握はしておいたほうが良さそうですね。

 

まとめ

今回は個人の労働時間や自由時間がどのくらいあるか、そしてその時間の相場を算出しました。
自身の時給を知っておくことで時間を買うべきかどうかが判断しやすくなり、時間とお金をやりくりできるようになります。
また時間に余裕のある時はお金を貯めておき、時間のない時はお金で時間を買う、といったこともできます。
私はこれを「時間とお金の錬金術」と呼んでいます。

次はこの「時間とお金の錬金術」について、掘り下げて考えてみたいと思います。


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