共通ポイントサービスのビジネスモデルと集客効果の限界

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近年、Tポイント/Tカードを代表とした共通ポイントサービスが広く利用されています。 今回は共通ポイントサービスのビジネスモデルと、その問題点について分析しました。   共通ポイントサービスとは 共通ポイントサービスは、多くの店舗で利用可能なポイントプログラムです。 一般にポイントプログラムは店舗が顧客をグループ内で囲い込むために提供されるものですが、共通ポイントサービスではその運営会社が加盟店を募り、その顧客基盤を共有します。 共通ポイントサービスで最も有名なのはCCC(Culture Convenience Club)の展開しているTポイント/Tカードで、公式サイトによれば、2017年4月末時点で年間利用者数は6,277万人です。 この他、Ponta、Rポイント、dポイントなどがあります。   共通ポイントサービス導入がもたらす効果 共通ポイントサービスを導入すること… 続きを読む 共通ポイントサービスのビジネスモデルと集客効果の限界

[2492] インフォマート:企業間電子商取引のプラットフォーマー

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インフォマートは私がここ数年注目している銘柄の一つです。 今回はインフォマートのビジネスモデルとその強みを中心に分析しました。 BtoB向け取引プラットフォームの強み インフォマートは受発注、請求書、規格書、商談などのBtoB取引に関するプラットフォームを展開しています。 このビジネスモデルは非常に強力で、以下のような特長があります。 BtoB向けストックビジネスの安定性 月額システム利用料を得られるストックビジネスであるため、安定した業績が見込めます。 またBtoB向けなので、BtoCに比べると情勢が急激に変化する可能性も低いと言えるでしょう。 収益性も非常に高く、ここ数年の営業利益率は30%~40%の間で推移しています。 直近の2016年12月期では売上高61.5億円、営業利益19.6億円、営業利益率は31.8%となっています。 取引プラットフォームの競争優位性 取引プラットフォームは… 続きを読む [2492] インフォマート:企業間電子商取引のプラットフォーマー

[8410] セブン銀行:ATMのプラットフォームビジネス

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セブン銀行は銀行業でありながら、独自のビジネスモデルで知られています。 今回はセブン銀行のビジネスモデルの特徴について分析しました。 ATMをプラットフォーム化したビジネスモデル セブン銀行の最大の特徴は、ATMの利用手数料を収益のメインとするビジネスモデルにあります。 一般的な銀行では預金によってお金を集め、それを高い利回りで運用することによって利益を生み出しています。 これらの銀行においてATMはサービスを提供するために必要なものですが、それ自体が収益を生み出すものではありません。 したがって銀行側としてはできるだけATMの運用コストを抑えるために、他の銀行とATMの提携を行っています。 このような背景の下、セブン銀行は多数の銀行と提携することで、ATM利用時に提携先の銀行から得られる手数料から利益を得ています。 セブン銀行のビジネスモデルはプラットフォームビジネスの構造となっており、… 続きを読む [8410] セブン銀行:ATMのプラットフォームビジネス

日本のIT業界における、将来性のありそうな銘柄

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日本のIT業界が直面する、2つの本質的問題にて、日本のIT業界の将来性が明るくないことについて触れました。 今回はその日本のIT業界の中でも将来性のありそうな企業と、それに該当する銘柄の例をまとめました。 パッケージ開発系の企業 パッケージ開発系の企業とは、ソフトウェアパッケージ製品を開発している企業を指します。 これはパッケージ製品が優れたコスト構造を持ち、限界利益率が高いためです。 ただしパッケージ製品は優れたものを作ったとしても、販売できなければ意味がありません。 [3850] NTTデータイントラマートは、社内向けのワークフローに関するパッケージ製品を開発しています。 販売に関してはNTTデータのブランド力や販路を活かせるのが強みとなるでしょう。 [4684] オービックは営業利益率が高いIT企業として有名ですが、システムインテグレーターだけでなくパッケージ開発も手がけています。 … 続きを読む 日本のIT業界における、将来性のありそうな銘柄

コンビニをとりまく2つのプラットフォーム構造

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コンビニは、現在でも成長を続けている巨大な市場の一つです。 その成功した要因と課題について、プラットフォームビジネスという視点から探ってみました。 二つのプラットフォーム コンビニというプラットフォーム型店舗 コンビニは店舗自体が日常的に必要な商品やサービスを提供するプラットフォームとなっています。 スーパーマーケットやドラッグストア、家電量販店、百貨店などの小売店がプラットフォームとなっていることは、小売店に見るプラットフォームビジネスにて考察しました。 しかしこれらは物販中心のプラットフォームであったのに対し、コンビニは少し方針の異なるプラットフォームとなっています。 コンビニは食品や日用品の販売だけでなく、日常的に使われる様々なサービスを提供する窓口となることで、圧倒的な集客力を持ちます。 この圧倒的な集客力により「ついで買い」を積み重ねているとも言えるでしょう。 コンビニはスーパー… 続きを読む コンビニをとりまく2つのプラットフォーム構造

小売店に見るプラットフォームビジネス

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小売店は昔からある業態ですが、そのビジネスモデルを分析してみるとスーパーマーケットなどはプラットフォーム型のビジネスモデルとなっています。 今回はプラットフォームビジネスという観点で小売店を分析しました。 プラットフォームビジネスとしての小売店 様々な商品を並べ、競争させるほど価値が生まれる スーパーマーケット、家電量販店、ドラッグストアといった小売店では様々なメーカーの商品が店頭に並んでいます。 これは小売店として珍しくない光景ですが、小売店は各メーカーの商品を競争させているという見方もできます。 まさにプラットフォームビジネスの定義、「多くのプレイヤーを巻き込み、競争させること」に当てはまります。 実際、品揃えが豊富な小売店は、来店者にとっても魅力的ですよね。 売上データを活かした内製化(プライベートブランド商品の開発) 主にスーパーマーケットやドラッグストアでは売上データを基に、メー… 続きを読む 小売店に見るプラットフォームビジネス

プラットフォームビジネスの特徴と、投資すべき銘柄の見極め方

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近年、プラットフォーム戦略やプラットフォームビジネスが注目を集めています。 今回はプラットフォームビジネスと、そういったビジネスモデルを持つ企業への投資について分析・考察しました。 プラットフォームビジネスとは プラットフォームビジネスの定義 プラットフォームビジネスとは、何らかの分野に特化した価値のあるプラットフォームを提供するビジネスモデルです。 プラットフォーム戦略、プラットフォーム型のビジネスモデルとも言われます。 プラットフォームを運営する事業者はプラットフォーマーと呼ばれ、プラットフォームの利用者はプレイヤーと呼ばれます。 プラットフォームビジネスの収益源は、プレイヤーから得られるプラットフォーム利用料です。 できるだけ多くのプレイヤーにプラットフォームを利用してもらうため、プラットフォーマーはプラットフォームの価値の最大化に注力します。 プラットフォームビジネスの本質は「場」… 続きを読む プラットフォームビジネスの特徴と、投資すべき銘柄の見極め方

[8252] 丸井グループ:カード事業が主力の小売業

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丸井グループは首都圏を中心に小売業を展開していますが、実は…? 利回りは高くはありませんが、ビジネスモデルが面白い銘柄です。   一見フロービジネス、実態はストックビジネス 丸井グループの業種は小売業となっていますが、実際ところはクレジットカード(金融)です。 これはマルイが古くから割賦販売を行ってきたことや、早くからクレジットカードを導入したことからも分かります。 マルイはかつて月賦百貨店と呼ばれていましたが、これは百貨店と異なり、今でも百貨店協会には加盟していません。 以下のセグメント別利益を見ると、カード事業は利益全体の6割を超えており、カード事業がメインであることが裏付けられます。 過去6年間のセグメント利益を見ても、カード事業は小売・店舗事業よりも安定的に、大きな利益をもたらしています。 これは小売事業がフロービジネスで景気などの外的要因に影響されやすいのに対し、カード… 続きを読む [8252] 丸井グループ:カード事業が主力の小売業

[8697] 日本取引所グループ:取引市場のプラットフォーム

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日本取引所グループは東京証券取引所や大阪取引所を含むグループ会社です。 金融商品の取引市場を提供しており、株式を取引している人はほとんどの人がお世話になっているはずです。 プラットフォーム型のビジネスモデル 取引市場を展開している、正にプラットフォームと言えるビジネスです。 収益のメインは取引に関するものですが、その他に上場関連や情報配信でも収益があります。 詳しくは、日本取引所グループWebサイトのグループ概要にて説明されています。 株式取引や金融商品の取引がなくなることはまず考えられません。(なくなると考えている人は、そもそも株式投資をしないでしょう・・・) 日本における取引は東京証券取引所と大阪取引所がかなりの部分を占めていると思いますので、この情勢が変わらない限りは安定した収益が見込めるでしょう。 ただし安定的に一定以上の収益が見込めるビジネスモデルではあるものの、利益の大きさは景… 続きを読む [8697] 日本取引所グループ:取引市場のプラットフォーム

[2428] ウェルネット:コンビニ決済のプラットフォーム

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ウェルネットはコンビニ決済をはじめとしたマルチペイメントサービスなど、決済関係のサービスを中心に提供している会社です。 有利子負債がなく、安定したビジネスモデルが魅力の銘柄です。 安定したプラットフォーム型のビジネスモデル ウェルネットの売上構成比率は2014年6月期の実績で93%がマルチペイメントサービスとなっています。 マルチペイメントサービスの一例としては、インターネット通販で利用できるカード決済やコンビニ決済、電子マネー決済などがあります。 ウェルネットはこの決済サービスを提供しており、Amazonをはじめとする多くの通販サイトで採用されています。 決済件数が多いほど手数料収入が多くなりますので、景気の善し悪しによって営業利益は多少変動すると思いますが、安定的な収益が見込めるプラットフォーム型のビジネスモデルと言えます。 配当利回り 2016年6月の予想は1株当たり66円となってい… 続きを読む [2428] ウェルネット:コンビニ決済のプラットフォーム