株価が上がりすぎている、過熱感があると感じた時にはリスクヘッジを行う人も多いでしょう。
私は時々先物売りでリスクヘッジをしています。
ただし先物取引はリスクが大きい金融商品ですので、行う場合には十分に理解した上で行って下さい。
なぜ先物売りか
今まで私が試したリスクヘッジの手法には以下のものがあります。
- 信用売り
- 先物売り
- 先物オプション/eワラントのプット買い
この中で信用売りは最も一般的だと思いますが、以下の点から中長期の保有には見合わないと判断しました。
- 制度信用取引では6ヶ月が上限
- 維持費が高い(貸株料や管理費、場合によっては逆日歩)
- 権利日をまたぐと配当金相当金を支払う必要あり
- 個別銘柄に好材料が発生し、相場と逆の動きをする可能性がある
先物オプションやeワラントのプット買いは馴染みのない方も多いと思いますが、「ある期日までに日経平均が○○を下回らなければ価値が0になる」という掛け捨て保険のような金融商品です。
リーマンショックや東日本大震災のような暴落が発生すると価値が100倍以上になる場合もありますが、以下の点から私の方針には合いませんでした。
- ギャンブル性が強すぎる(大当たりか0か)
- 時間の経過でどんどん価値が下がるため、長期間保有には向かない
- 株価が少しずつ下がる場合には利益になるとは限らない
そして、最終的に落ち着いたのが先物売りでした。
先物売りの特徴
先物取引とは、日経平均などの株価指数が満期日毎に市場価格で取引されており、満期日になると購入した金額との差額が清算されるものです。
先物売りは以下の点で中長期の保有に優れています。
- 取引手数料が極めて安い
- 保有している期間、特に維持費が発生しない
ただし以下のようなデメリット、リスクもあります。
- 利益は雑所得扱いなので、確定申告が必要になる
- 満期日が先であるほど市場価格が安くなる
- 含み損が保証金を超えると強制決済される
まとめ
今回はリスクヘッジとしての先物売りを紹介しました。
手数料や維持費がかからないのは魅力ですが、扱いを誤ると大きな損失につながります。
そのため、私は先物売りを実行する際には以下の点を特に意識しています。
- 現物の保有株式に見合わない規模の取引をしない
- もし売った後に上昇しても、現物株式の利益で損失が補填できる範囲で取引する
- 一時的に利益が出そうでも安易に売買せず、長期的に見る
下落相場を乗り切れるように、上手く使いこなしましょう。