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9種のリートにおける分配金余力の比較

   

最近はREITが下落して、買い場とも言える状況でした。
一方で今後金利が上昇する可能性や、オフィスの賃料があまり戻っていないことなどの不安要素もあります。

そこでふと、REITの分配金にどのくらい余力があるのかを比較してみることにしました。

比較した銘柄

比較する銘柄は以下の通りです

  • [3493] アドバンス・ロジスティクス投資法人
  • [3292] イオンリート投資法人
  • [2971] エスコンジャパンリート投資法人
  • [3451] トーセイ・リート投資法人
  • [3455] ヘルスケア&メディカル投資法人
  • [3471] 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人
  • [3481] 三菱地所物流リート投資法人
  • [8984] 大和ハウスリート投資法人
  • [8966] 平和不動産リート投資法人

なぜこれらを比較するのかというと…私自身が注目している or 保有していることが理由です。笑

比較方法

過去5年分のデータをEDINETから取得し、XBRLのデータを用いて比較します。 また分配金余力は以下のように定義し、用いることにします。

分配金余力 = 剰余金 / 剰余金の配当

比較結果

比較結果は以下の通りです。
リートによって決算の月が異なるため、2019年の1月~6月を2019-1、2019年の7月~12月を2019-2といった表記にしました。 alt text

(アドバンス・ロジスティクス投資法人の2019-1はXBRLに剰余金のデータが入っていなかったため、代わりに0%と記載しています)

考察

比較表を見ると、大半のリートは100%前後、つまり1期分の分配金程度は内部留保していることがわかりました。
しかし一部のリート(平和不動産リートおよび大和ハウスリート)については、剰余金が非常に大きいことがわかります。

平和不動産リート、大和ハウスリートの剰余金が大きい理由は、出資剰余金を含んでいることによるものでした。
リートは法人税を免除する代わりに9割以上を分配金とすることが義務となるため、利益剰余金としてはほとんど残っていませんが、出資剰余金という形であれば残せるということですね。

今度はより多くの銘柄で、比較してみたいと思います。

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