時間とお金の錬金術

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Time is moneyと言われるように、時間とお金には強い関係があります。 現に、時間があればお金を生み出すことができるでしょうし、お金があれば時間を買うことができます。 私はこれを「時間とお金の錬金術」と呼んでいますが、今回はこの本質的な部分について考えてみます。 時間をお金に換えることは、資本主義の本質 現代、多くの人は会社で働くことで収入を得ています。 これは資本主義社会において、資本家は工場などの設備を貸し出す一方、労働者は労働力を差し出すことで対価を得るためです。 そのため、労働者は人生の大半を労働に費やすことになります。 もちろん仕事にも楽しさはありますし、それが生きがいの一つという人も少なくありません。 ただ、もっと時間があれば別のこともやりたいでしょうし、無限にお金があれば働かない人もいるでしょう。 しかし残念ながら、正社員は働く時間を自由に決められることはできません。… 続きを読む 時間とお金の錬金術

個人の労働時間・自由時間と、労働時間の相場

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ビジネスモデルにおいて時間やお金は非常に重要な概念です。 今回は一個人の人生を充実させるという観点から、個人の労働時間や自由時間について注目してみました。 一ヶ月の労働時間と自由時間 はじめに、一ヶ月の労働時間や自由時間がどのくらいあるのかを計算してみます。 1年は365日ですので、ここではざっくり1月=30日=720時間とします。 それではこの中から、一個人にどれだけの自由時間があるのかを見てみましょう。 日常生活にかかる時間 まずは日常生活として必須の部分です。 睡眠:1日7時間睡眠として、7×30=210時間 食事:1日3食、1食1時間として、3×30=90時間 風呂など:1日1時間として、1×30時間 以上から、日常生活にかかる時間は1日当たり11時間、1ヶ月では330時間となりました。 実に、半分近くの時間を費やしていることが分かります。 「ながら食事」をしたり、睡眠時間を削って… 続きを読む 個人の労働時間・自由時間と、労働時間の相場

[2391] プラネット 2017年7月期株主総会

[2391] プラネット 2017年7月期株主総会 published on

2017年10月26日に開催された株主総会に行ってきました。 株主総会の雰囲気 出席者は50~60人程度でした。 冒頭では株主総会で有名な某方の不規則発言があり、即座に退場処分となりました。 それ以外は特に問題もなく進み、今期は減収であったにも関わらず穏やかで質疑応答も少ない総会でした。   質疑応答 質疑応答は1つだけでした。 Q1:前期に比べ営業外収益が増加して増益となっているが、中でも雑収入が多い。その内訳は? 営業外収益の増加要因には生保の解約や受取配当金の増加などがある。 あまり答えになってないような気がしたのは私だけでしょうか…。   お土産 小倉織をいただきました。 所感 今期は減収のためやや厳しい質問が出るかと思っていたので、思っていたよりも穏やかな総会でした。 今回の減収は料金体系の変更が原因とのことでしたが、今後どれだけ影響をおよぼすのかが個人的に気… 続きを読む [2391] プラネット 2017年7月期株主総会

[2428] ウェルネット 2017年6月期株主総会

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2017年9月27日に開催された株主総会に行ってきました。 株主総会の雰囲気 経営報告会の後に株主総会が開催され、経営報告会には50人程度、株主総会には100人程度が出席していました。 経営報告会でも質疑応答の時間が多少ありましたが、あまり時間は多くありませんでした。 大きく利益が減少した先期決算でしたが、厳しい質問はあったものの、雰囲気自体は終始穏やかでした。 経営報告会 今年は最初から出席することができました。 基本的にはウェルネットの2017年6月期決算説明会資料に沿った内容での説明でした。 個人的に、特に印象に残った箇所を列挙します。 コンビニ決済の市場 動向について コンビニが寡占化することで、マーケットが広がりにくくなっている 初期にコンビニ決済で提携した所(一緒にリスクを負った所)は仕入れが高く、後から導入した所は仕入れが低い 前者のコンビニに収斂してきている ITやECの本… 続きを読む [2428] ウェルネット 2017年6月期株主総会

巨大な顧客基盤を持つ、鉄道会社のビジネスモデル

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インフラとして毎日の生活に密着している鉄道会社。 今回は鉄道会社がどのように利益を上げているか、そのビジネスモデルについて分析しました。 鉄道事業:在来線・ローカル線 鉄道会社の本業として、在来線・ローカル線があります。 在来線・ローカル線の事業単独での収益性はあまり高くありませんが、後述の新幹線・特急や不動産開発の事業を併せ持つことで、相乗効果が発揮される事業です。 JR北海道の赤字路線が問題としてニュースにもよく取り上げられますが、特にJRは元々国鉄だったこともあり、収益化がほぼ不可能な路線も多くあることでしょう。 JR東日本([9020]東日本旅客鉄道)は在来線だけでも黒字化できていると言われますが、これはむしろ東京の一極集中によって実現されており、JRの中でも特殊だと言えるでしょう。   鉄道事業:新幹線・特急 鉄道会社の本業として大きな収益源となるのが新幹線・特急です。… 続きを読む 巨大な顧客基盤を持つ、鉄道会社のビジネスモデル

価格戦略にみる、子供料金が存在する理由

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現在の社会において、子供料金は当然のように使われています。 実際、消費者の属性情報に基づいて価格をパーソナライズすること自体は珍しくありません。 今回は価格戦略の観点からなぜ子供料金が設定されているのか、その背景にある理由と妥当性を考察しました。   理由1:機会損失の防止と収益の最大化 一つ目はメインのターゲット顧客層ではないことにより、料金を安めに設定しているパターンです。 例えば、美術館や博物館は大人がメインのターゲット顧客であり、子供が自分から行きたいと考えることは少ないです。 そのため、もし子供料金が設定されていない場合、①子供を親戚の家に預けて大人だけで行く、②子供の料金が多くかかるから行くのを諦める、と言ったことが起こり得ます。 このとき、①は潜在的な需要(子供)に対する機会損失、②は大人・子供双方に対する機会損失となります。 しかし、割安な子供料金を設定することで… 続きを読む 価格戦略にみる、子供料金が存在する理由

各共通ポイントサービスの特徴と勢力関係

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前回は共通ポイントサービスのビジネスモデルを中心に分析しました。 今回は具体的に、各共通ポイントサービスの特徴や勢力関係についてまとめました。 Tポイント Tポイントの特徴と強み Tポイント/Tカードは最も有名な共通ポイントサービスで、CCC(Culture Convenience Club)グループの株式会社Tポイント・ジャパンによって運営されています。 公式サイトによれば、2017年4月末時点の年間利用者数は6,277万人です。 この年間利用者数はアクティブ(1年以内に利用している)かつユニーク(複数枚持っている人も1人として名寄せしたもの)で算出されており、実態に則した人数となっていることがTポイントの強みの一つと言えるでしょう。 特にTポイント/Tカードは会員カードの作成や更新に身分証が必要となっており、正確かつ最新の個人情報を保持していることも特徴です。 Tポイント/Tカードは特… 続きを読む 各共通ポイントサービスの特徴と勢力関係

共通ポイントサービスのビジネスモデルと集客効果の限界

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近年、Tポイント/Tカードを代表とした共通ポイントサービスが広く利用されています。 今回は共通ポイントサービスのビジネスモデルと、その問題点について分析しました。   共通ポイントサービスとは 共通ポイントサービスは、多くの店舗で利用可能なポイントプログラムです。 一般にポイントプログラムは店舗が顧客をグループ内で囲い込むために提供されるものですが、共通ポイントサービスではその運営会社が加盟店を募り、その顧客基盤を共有します。 共通ポイントサービスで最も有名なのはCCC(Culture Convenience Club)の展開しているTポイント/Tカードで、公式サイトによれば、2017年4月末時点で年間利用者数は6,277万人です。 この他、Ponta、Rポイント、dポイントなどがあります。   共通ポイントサービス導入がもたらす効果 共通ポイントサービスを導入すること… 続きを読む 共通ポイントサービスのビジネスモデルと集客効果の限界

[2492] インフォマート:企業間電子商取引のプラットフォーマー

[2492] インフォマート:企業間電子商取引のプラットフォーマー published on

インフォマートは私がここ数年注目している銘柄の一つです。 今回はインフォマートのビジネスモデルとその強みを中心に分析しました。 BtoB向け取引プラットフォームの強み インフォマートは受発注、請求書、規格書、商談などのBtoB取引に関するプラットフォームを展開しています。 このビジネスモデルは非常に強力で、以下のような特長があります。 BtoB向けストックビジネスの安定性 月額システム利用料を得られるストックビジネスであるため、安定した業績が見込めます。 またBtoB向けなので、BtoCに比べると情勢が急激に変化する可能性も低いと言えるでしょう。 収益性も非常に高く、ここ数年の営業利益率は30%~40%の間で推移しています。 直近の2016年12月期では売上高61.5億円、営業利益19.6億円、営業利益率は31.8%となっています。 取引プラットフォームの競争優位性 取引プラットフォームは… 続きを読む [2492] インフォマート:企業間電子商取引のプラットフォーマー

ブラック企業に投資すべきでない3つの理由

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ブラック企業と言っても様々な定義がありますが、私はブラック企業だと感じた企業には投資しないスタンスを取り続けています。 今回は私がブラック企業に投資しない理由についてまとめました。   理由①:問題はいつか深刻化し、経営問題に発展する ブラック企業と言われるからには、何かしらの問題を抱えています。 一言に問題と言っても違法労働、倫理観の欠如、不正など様々ですが、こういった問題は深刻化したり、更に大きな問題を引き起こすことになる可能性が高いです。 例えば違法労働や不正であれば、いずれ内部告発などによって公にされることになるでしょう。 また法律違反ではなくとも倫理的に問題がある企業は、ふとしたきっかけで炎上したり、世論が逆風になり始めることもあります。 2013年頃まで、[7522]ワタミは配当や優待で5%前後の利回りがあると同時に、着実に利益を出している銘柄でした。 しかし私は労働… 続きを読む ブラック企業に投資すべきでない3つの理由