流動性の低い銘柄とは、株の市場流通量が少ない銘柄のことです。
これを積極的に狙っていく方法を紹介します。
魅力は値上がり
流動性の低い銘柄の魅力は、好材料が出た時の値上がりです。
もともと流通量が少ない銘柄に買いが殺到するため、株の供給が追いつかずに大きな値上がりが期待できます。
また、大きく値上がりした場合には株式分割を行う可能性も出てくるため、そうなると更なる値上がりが狙えます。
短期売買には不向き
流動性の低い銘柄は売買のタイミングが難しいです。
注文の板が薄いため窓が空きやすく、すぐに買おうとすると割高、すぐに売ろうとすると割安になってしまうことが多いです。
市況によってはそもそも買い注文が全く出ていない銘柄も見たことがあります。
注文を出す時は指値にしましょう。間違っても成行注文など出してはいけません。
以上を踏まえると、約定まで気長に待てる方、中長期で保有したい方には向いていますが、換金性を求める方には向いていません。
少しでも安く買いたい場合は市況全体が下落傾向の時、少しでも高く売りたい場合は上昇傾向の時を狙うと良いでしょう。
流動性の低い銘柄の探し方
流動性の低い銘柄を探すポイントは2つあります。
1つは、そもそも流通量の少ない銘柄を探す方法で、もう1つは注目度の低い銘柄を探す方法です。
1. 発行株数、浮動株数の少ない銘柄を探す
当然といえば当然ですが、発行株数や浮動株数の少ない銘柄は必然的に流動性が低くなります。
こういった銘柄は東証一部昇格や好材料の発表によって買いが殺到する場合に、大きな値上がりが期待できます。
また大きく値上がりした時には併せて株式分割も期待できます。
発行株数、浮動株数の少ない銘柄の中でも、単元株の価格が高いものほど更に流動性が低くなる傾向にあります。
2. 地方証券取引所 単独上場を探す
注目度は上場市場によって大きく異なります。
大雑把には東証(一部>二部>JASDAQ・東証マザーズ)>名証>札証・福証の順に流動性が低い傾向にあります。
中でも地方証券取引所(札証・福証)に上場している銘柄は総じて注目度が低いです。
そもそも取引自体ができない証券会社もあり、例えばGMOクリック証券では手数料を安く抑えるために東証以外は取引できないようになっています。
こういった理由から、地方証券取引所の銘柄は流動性が低くなる傾向にあります。
企業の方針によっては地方証券取引所から東証への市場変更も有り得るため、割安な銘柄は特に値上がりが期待できるでしょう。
ちなみに名古屋も中央証券取引所と呼ばれるのですが、最近は地方証券取引所のような立ち位置になってきています。
東京と大阪が日本取引所グループとして集約されたくらいですし、いずれは全ての証券取引所が統合されるのかもしれません。
将来性のある割安な銘柄は統合された時には値上がりが期待できますが、そもそも実際に統合されるかどうか、されるとしてもそれがいつになるかは分かりませんので、ダメ元で気長に待つことになります。