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[9402] 中部日本放送:好財務と不動産の収益が魅力

   

中部日本放送は東海3県でテレビやラジオなどを手がけています。
全国での知名度は低いですが、東海地方の方はCBCテレビやCBCラジオとしてよく知られています。

事業構成

中部日本放送は放送関連事業の印象が強いですが、その他にも不動産関連やゴルフ場などがあります。
ここでは2015年3月期の決算より、それらの売上高・営業利益の内訳を見てみます。

売上高の内訳を見ると、やはり放送関連の会社だという印象を受けます。
しかし、営業利益の内訳を見るとその印象が変わります。

営業利益を見ると放送関連は60%弱に留まり、不動産関連が36%にもなります。
ちなみに営業利益率については放送関連では3.34%ですが、不動産関連では41.1%となります。
大きな収益源となっている不動産事業には太陽光発電や東京の賃貸ビルなどがあります。

近年、放送業界の利益は右肩下がりになっており、不動産に投資する企業は少なくありません。
この銘柄も放送業界という印象の強い銘柄ですが、実は不動産も大きな収益源となっており、放送関連の縮小にも強い事業ポートフォリオになっていると言えるでしょう。

低い流動性

上場市場が名証1部なので、東証に比べると注目度が低いです。
また発行株数は26,400千株ありますが、浮動株が8.9%となっていますので、流通している単位数では23496単位しかありません。
もし東証に上場することになれば、大きく値上がりする可能性はあります。

配当利回り

ここ数年の配当実績・予想は以下のようになっています。

決算期配当備考
2011年3月期15記念配当
2012年3月期12.5
2013年3月期12.5
2014年3月期13.5
2015年3月期16記念配当
2016年3月期22予想
2017年3月期15~16予想

2016年2月10日時点では1株644円ですので、配当が12.5~22円とすると、配当利回りは1.94%~3.42%となります。

有利子負債0

有利子負債がなく、自己資本比率は74.1%となっています。
財務面は全く心配ないでしょう。

主要株主は名古屋の企業中心

余談ですが、中日新聞社をはじめ、ナゴヤドーム、中部電力、名古屋銀行、名古屋鉄道、名古屋企業の株主が多いです。
地元企業間の繋がりが強そうな印象も受けますので、東証への上場はあまり積極的ではないかもしれません。

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