2018年3月18日(日)、GMOペパボの株主総会に行ってきました。
株主総会の雰囲気
出席者は100人程度でした。
カラーミーショップのカード情報流出に関するお詫びから始まり、質問には厳しめの意見もありましたが、雰囲気は特に荒れるような感じではありませんでした。
株主総会の後、ペパボ近況報告会が併せて行われました。
ちなみに今回、熊谷会長は出席しませんでした。
質疑応答
質疑応答を以下にまとめました。
- Q1:minneのセグメント損失が10億となっている。3年耐えてくれと言われて耐えたが、いつまで続くのか?
まだハンドメイドマーケットは2合目、3合目だと思っている。
アメリカのハンドメイドEtsyは3,000億~5,000億規模だが、minneは102億円なのでまだまだ。
いずれは配当で還元していきたい。minneへの投資は維持するが、会社としては利益を出していく。 - Q2:1号議案の取締役について。2名ほど出席率が低いのは?また、社外からは入れていないのか?
(全員出席できるように開催するのは難しい、等の定型文的な回答でした) - Q3:マネージドクライドについて、今後の計画は?
現在はα版やβ版の段階で、意見をフィードバックしている。
若干遅れてはいるが、間もなくリリース予定。 - Q4:minneのリアル店舗への展開は?
イベントは展開している。その目的として、作家とのエンゲージやロイヤリティ向上、認知度向上などがある。
ペパボ近況報告会
近況報告会では、以下の内容が印象に残りました。
- カラーミーリピート(定期販売)のリリース
- minneとtetoteの統合
- クリエイターマネジメントの開始。有名になったクリエイターが出版やイベントで、本業に時間が取れなくなってしまう事態に対応
こちらでも質疑応答がありました。(一部書き漏らしがあります)
- Q5:セキュリティコードの流出についてが気になっている。
本内容については具体的な情報開示をすること自体がリスクになると言われており、開示することができない。 - Q6:今までのように、株主総会でハンドメイドの展示をまたやってほしい。
意見として承りました。 - Q7:minneの今後についての不安がある。日本のマーケットの大きさや、トータルのリターンは?
参考までに、Etsyでもかなりの赤字を出し続けながらも投資している状況。
利益率は4割くらいにもっていけると考えているが、1割り程度は広告費に充てる必要があると考えている。
来期あたりから、広告を賭けつつも利益を意識していく。 - Q8:minneの海外展開について、どのように考えているか
考え方としては、まず海外ではマーケティングが難しく、なかなかうまくいかない。過去に韓国から撤退したこともある。
海外展開する場合は、仲間づくり、提携先を探すことが重要と考えている。 - Q9-1:株式分割の考え方について
理論的な株式分割の水準は存在しないが、タイミングが重要だと考えている。
株価上昇は好ましいが、一過性のものにならないようにする必要がある。 - Q9-2:クレジットカードの情報流出による解約はどの程度か?
一定数あるが、一割や二割には達していない。 - Q10:脆弱性対応に関わっている企業を見た。事故が起きた後の解析はやっているようだが、日々の監視はしないのか?
監視を依頼することも可能だが、コストも掛かることになり、料金に転嫁する必要が出てくる。
お土産
筑紫もちと、minneのハンドメイドマーケット2018招待券を2枚いただきました。
所感
今年の総会は、例年に比べてあまり印象に残りませんでした。
minneの展示がなかったり、お土産にminneの商品がなかったこともその原因かもしれません。
以前、minneとtetoteは共存していく方針と言っていましたが、結局統合されることになっていました。
無理に統合するとユーザの離脱などを招きかねないため、これまでは統合の進め方についていろいろ検討していた…という感じでしょうか?
いずれにせよ、統合することでネットワーク効果が働けば、ハンドメイドのプラットフォームとして大きく成長する可能性もあります。
今後に少し不安を感じる部分もありますが、minneの成長がどこまで続くのかは楽しみなので、継続保有して見守ろうと思います。