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[8410] セブン銀行 2017年3月期株主総会

[8410] セブン銀行 2017年3月期株主総会 published on

2017年6月19日(月)、セブン銀行の株主総会に行ってきました。

株主総会の雰囲気

出席者は200人~300人程度でしょうか?第2会場も用意されていました。
出席者が多いため質問も多めでしたが、総会自体は特に滞りなく終了しました。

質疑応答

質疑応答はおおよそ以下のような内容でした。

  • Q1:ATMについて、アメリカではスーパーで安くお金を引き出せるらしいがそれについてどう考えているか?
    現在設置しているATMでも、1日あたり100件以上の利用がある。
    また、セブンイレブンはコンビニとしても認知度が高い。
  • Q2:海外の金融機関との提携について
    カードを入れると、自社のATMのように操作ができるようになっている。
    いろんな銀行から引き合いがある。
  • Q3:3号議案に関係して、社員へのインセンティブについてはどのように考えているか?
    一般社員へは持株会制度を用意している。
  • Q4:提携先やATMの台数は伸びているが、1台当たりの利用件数が減っていることについて、どう考えているか?
    銀行からお金を引き出すだけでいいのか、ということを考えている。
    中期経営計画にも書いたように、多角化していきたい。
    もっと新しい使い方を提案していきたい。
  • Q5:スマホでの引き出しについて、各銀行でUIは統一されているのか?
    銀行が自身のアプリを持っていることが前提となっている。
    その上で、スマホアプリからATMに表示されたQRコードを読み込ませて認証を行う。
    これは全国に設置済みのATMを改造する必要がなく、またAndroid/iOSの多くの端末で利用できることを考慮した。
  • Q6:中期経営計画について、海外はどうしてここまで利益が上がると考えているのか?
    現在6,000台が稼働しており、セブンイレブンへの導入で8,000台、計14,000台となる。
    またこの他、認知度向上によって他店舗へも展開できると考えている。
    これによって14,000台から20,000台としたい。
  • Q7, Q11:3号議案について、従来と比べてどの程度変わるのか、シミュレーションなどは行っているか?
    これまでのストックオプションに比べると業績の達成・未達によって80%~120%程度となることを見込んでいる。
    経常収益、経常利益を指標としていきたい。
  • Q8:ビットコインなどの仮想通貨については考えているか?
    やるとしたら取引所と提携することになるが、現時点では考えていない。
  • Q9:海外送金におけるTransferWise、キャッシュレス決済のApple Payなどについてどのように考えているか?
    経営理念として、技術革新を取り入れていくことを掲げている。
    フィリピンの取引先と提携して、アプリ送金を検討している。
  • Q10:株主優待の導入について検討したか?また、今後は考えているか?
    検討はしたことがあるが優待は人によって好みなども異なるため、配当が基本だと考えている。
  • Q12:取締役の経歴は適任なのか?環境変化への対応ができるのか?
    適任であり、できると考えている。
  • Q13:ATMのセキュリティについて、一般の銀行のATMよりも弱いのでは?
    狙われたこともあるが、簡単には抜き取れないようになっている。
    小さい構造で頼りなく見えるかもしれないが、警察が定めた防犯基準を満たしている。
  • Q14:キャッシュレスが進み、小売店に設置する利点はなくなるのでは?
    決済を含めた金融サービスを検討している。

Q7, Q11, Q12は同一の方です。
全体的に、今後の計画や将来性に不安を持ったり、疑問視する意見が多かったように感じられました。

 

所感

全体的としては、業績が伸び悩み始めているという印象を持ちました。
業績説明における設置台数や利用件数については、伸び率が鈍化しているように感じられました。
個人向けローンも拡大しているようですが、個人的にはあまり事業の柱にしてほしくはないと考えています。
また、ATM1台当たりの件数が落ちてきたことは、市場が飽和しつつあることを裏付けていると考えられます。

海外への展開については、順調に行くかどうかは不安に感じました。
アメリカは日本に比べて人口が2倍ほどいるため、単純計算では日本の2倍の市場があります。
しかし日本におけるクレジットカードとデビットカードの利用率は計20%程度であるのに対し、アメリカは計40%程度であるため、その分だけ市場は小さくなります。(参考:日本におけるクレジットカードの利用率は本当に低いのか?
更に人口密度が低いことによるATM当たりの効率低下、ブランド力が日本より小さいことを考慮すると、どこまで期待できるかは分かりません。

ただし日本では当面、ATMプラットフォームとして活躍が期待できそうなので、一定の業績は見込めると考えています。
安定的な配当も見込めそうですので、当面はホールドしたいと思います。

 

ちなみに業績説明では貸借対照表について以下の補足がありましたが、これらは知らなかったので勉強になりました。

  • 有価証券は銀行間の取引のために保有している
  • ATM仮払金は銀行間との立替を指している


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