2016年3月21日(月)10:00~、渋谷のセルリアンタワー東急ホテルにて開催されたGMOインターネットの株主総会に行ってきました。
株主総会の雰囲気
株主約3万人のうち、出席者は約2千人と非常に多いです。
GMOグループ全体の株主総会なので、事業の詳細を知るのにはあまり向いていないと思います。
お土産や抽選会があり、個人株主向けのイベントのような感じですね。
質疑応答
おおよそ以下のような内容でした。
- Q1:.shopドメインを約49億円で取得したことについて、どの程度の収益を見込んでいるのか?
DNSは同一ドメインでの競争がなく、インターネットが続く限り存在するストックビジネス。
.shopドメインの需要は大きいと思われ、数年以内で回収できると考えている。 - Q2:minneの市場規模や収益性について
売買手数料の10%を貰うビジネスモデル。
現在、国内のハンドメイドマーケット市場は800億円と言われている。 - Q3:売上の伸び率6.9%目標は低くないか?
数値が大きくなるほど伸び率で見ると鈍化してしまう。
また、これらの数字は絶対に守れるものを出すことを心がけている。 - Q4:株の償却はいつまで継続する予定か?
これはプレスリリースにも出しているが、金融事業撤退の際に大きな増資を行っている。
このとき増資した分だけを買い戻すのが株主還元として妥当だと考えている。 - Q5:GMOクリック証券では貸株はやらないのか?
今年の2月にサービス開始を発表した。 - Q6:監査にもっと外部の人を入れてほしい
ITを扱っている以上、どうしてもITに一定以上知識のある人が求められる。
グループで様々サービスを扱っているため、そういった意味では様々な知識を持った人を集められていると考える。 - Q7:IoTについて、製品を出したほうが利益になるのではないか?
在庫を持たないビジネスを心がけている。
またモノを扱うには流通ルートも必要となり、異なるノウハウが求められてしまう。 - Q8:GMOクリック証券でIPOの扱いが少ない
この点は弱みだと認識している。
今までは手数料を安くすることを重点的にやってきたが、サービスの向上も進めていく。
上記の他、くまぽんやWiMAXについての不満、改善提案などがありました。
質問に対する回答内容は一点を除いて好印象で、特にQ1やQ7に対する回答は強く共感できました。
一方、Q5の回答については印象が悪かったです。
熊谷社長が「これは先月プレスリリースを出しましたよね?」と言ったのに対し、GMOクリック証券の鬼頭社長から「投資信託の開始については発表したが、貸株については発表していない」という誤った回答がありました。
私もこのプレスリリースについては知っていたので「???」と思いながら聞いていましたが、最終的に訂正がありました。
自社のプレスリリースについては把握しておいてほしいですね。
ちなみにQ7の質問者はGMOクラウドでの質問者と同じ方でした。
個人的には回答と同意見で、モノを作るよりもITの方が在庫を持つリスクがなく、営業利益率も投資効率も良いので、この会社が今から製造に手を出すメリットは低いと思います。やるとしてもOEMが限界でしょう。
また、IoTのインフラになるような部分を抑えられれば、多数のデバイスから安定的に収益を上げられるストックビジネスにも成り得るでしょう。
お土産
自社関連クーポン・グッズです。
最も有用なのはくまぽんギフト券だと思いますが、昨年の半額になりました。
- くまぽんギフト券1,000円
- ドメイン新規登録割引クーポン1,000円
- GMOとくとくBB 3,000円チャージバック
- オリジナルブドウ糖
- おでん
- クリアファイル
- ミニタオル(アンケートお礼)
- GMOのバッグ
抽選会
最期にセルリアンタワー東急ホテルの宿泊券や食事券が当たる抽選会があります。
当選者は計25名なので約1%です。